利尻富士裾野は海へ秋の暮   堤 てる夫

利尻富士裾野は海へ秋の暮   堤 てる夫

『合評会から』(番町喜楽会)

佳子 利尻富士は見たことないんですが、ああ裾野がそのまま海へなだれ込んでいるんだあ、すごいなあなんて思って・・。やっぱり秋の暮が一番似合うんだろうなと思います。
春陽子 秋が暮れて、山裾が海に入って、山裾と海が渾然一体になっている光景。実は私もこういう光景の句を出したんですよ。「山裾をすぼめて浅間秋の暮」と。浅間山の裾がだんだんすぼまって行くんです。しかし、この句を見たら、やはりこっちの方が断然だなあと・・。浅間には海ないもんなあ(大笑い)
而雲 利尻富士っていうのは、島そのものがあの山なんですよね、だから夕暮れになればこういう姿になる。ああそうだなあという感じがしますね。
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 秋の夕日を浴びて逆光の利尻富士が海へなだれ込む。雄大な景色である。はるばると来つるものかなという感慨に浸る秋の暮れである。(水)

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