百日紅老いたる幹の力瘤   大熊 万歩

百日紅老いたる幹の力瘤   大熊 万歩

『合評会から』(水木会)

二堂 百日紅は秋から冬に枝を切っちゃう。切ると瘤みたいのが出来る。それを詠んだ。小石川植物園に行くとものすごく背の高い百日紅がある。それをよく見ると瘤があって「力瘤」だと。いいところ見ているなと思った。
てる夫 「力瘤」がいいですねえ。これでいただきました。
智宥 このくそ暑い時季に一生懸命に元気に咲いている。それを「力瘤」ということで、老人のエラそうな感じもあって力強くていいなと。
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 確かに皆が言うように、この句の眼目は「力瘤」であろう。剪定しなくとも老樹になるに従って百日紅は瘤こぶになる。樹皮が剥けて名前の通りすべすべの赤茶けた幹が貫禄を見せる。厳しい残暑の日照りの中で、ピンクの花を咲かせている。白花も涼しげでいい。年寄りを励ましてくれている感じもする。(水)

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