みなとみらい雷さまのお通りだ   黒須 烏幸

みなとみらい雷さまのお通りだ   黒須 烏幸

『この一句』

 「横浜みなとみらい21」地区。横浜港を抱え込むざっと200ヘクタールの土地を再開発した首都圏の新名所である。1980年代初めまでは三菱重工横浜造船所、国鉄(JR)の操車場と貨物駅、うらぶれた埠頭、壊れかけた倉庫、雑草の生い茂る砂利野原が広がる実に汚らしい場所だった。
 バブル崩壊、リーマンショックによる景気後退などで何度かつまづいたものの、いつの間にか街らしくなってきた。高さ300mの超高層ビル「ランドマークタワー」がそびえ、ホテルが六つも建ち、国際会議場、ショッピングセンター、劇場、美術館、大観覧車、赤レンガ倉庫パークをはじめとした公園などが次々に生まれ、今や年間5500万人もが賑わう場所になった。
 ウオーターフロントというだけあってだだっ広くて真っ平ら。ここで雷が鳴り夕立が始まると、まさに蜘蛛の子を散らすとはよく言ったものよという景色になる。手近の建物に逃げ込むまでにずぶ濡れである。大人も子供もきゃあきゃあわあわあ叫んでいる。(水)

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