AIと弾む問答去年今年 久保田 操
『合評会から』(日経俳句会)
水牛 令和八年の正月の句らしいと思いました。AIとかChatGPTとか、昨年ぐらいから我々のような素人までが話題にするようになった。「AIと弾む問答」というのが、去年今年とピッタリ合わさっています。
青水 去年今年という季語とAIの取合せが、今日的で冴えているなあと思いました。AIという時代変化を象徴するメカと会話する老人がしっかり見えてきました。
明生 最近、やたらAIが話題になり、AIであれば何でもできそうな感じです。どんな問答をしているのでしょうか。
久保 認知症対策でAIの親友化推奨なんて時代が来るのでしょうか。寂しい限りです。
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この句についての解説はこの合評会のやり取りで尽きていると思うが、それにしても妙な世の中になってきた。いわゆる迷惑メールなるものの作成も発信も今やコンピューター任せで自動的に際限無く送れるようになっているらしい。
学生の論文作成をAI任せにするのはもう当たり前になっているというし、れっきとした学術論文もAIに書いてもらう情けない学者がいるようだ。AIに頼る小説家まで出ている。俳句もそうだ。句会で感心して採って、称賛し、帰宅して試しにAIに聞いてみたら同じものが出てきたという話も聞いた。索莫たる気持を抱く。
(水 26.02.05.)
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