餅つきを遠くから見る反抗期   中嶋 阿猿

餅つきを遠くから見る反抗期   中嶋 阿猿

『合評会から』(日経俳句会)

千虎 去年まで家族と楽しそうに餅つきしていたのに、反抗期の子って難しいですね。
静舟 よく分かるなあ。恥ずかしいのか?照れか?大人の行事に加われず遠くから見守る子供大人!
道子 賑やかで楽しげな餅つき故に入りにくい気持わかります。
百子 本当はみんなと一緒につきたいのにね。反抗期によくある景です。
ヲブラダ 最近の光景ではなさそうなので、ひょっとすると反抗期は昔の作者自身か。
定利 反抗期の句、上手いです。今回で一番いい句と思いました。
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 合評会ではこれは何歳くらいの子供かということが話題になった。反抗期は個人差があるが、概ね2歳から4歳くらいの自我が芽生える頃に出現するのが第一反抗期、7歳から10歳あたりで中間反抗期、11歳から15歳くらいで現れるのが第二反抗期と言われている。この句はまさに第二反抗期。小学校6年生から中学生だろう。何に対しても距離を取る。しかし対象に興味はある。そこで「遠くから見る」ということになる。側から見れば拗ねた感じで「はっきりしなさい」ときつく当たったりしがちだ。そうするとますますいじけたり、時には粗暴な振る舞いに出たりする。とにかく難しい。この句はそうした多感な子供大人の生態を実によく伝えていると同時に、愛情があふれている。
(水 26.01.31.)

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