冬ぬくしじゃんけんグリコで帰る子ら 廣田可升

冬ぬくしじゃんけんグリコで帰る子ら 廣田可升

『合評会から』(酔吟会)

春陽子 中七の「じゃんけんグリコ」で決まり!近所の歩道橋での母子の姿を思い出しました。でも、その時耳にしたのは「チヨコレイト」でした。
道子 「じゃんけんグリコ」という言葉に惹かれました。冬の暖かい日だから、こういう遊びがいいのでしょうね。
千虎 私はじゃんけんグリコという遊びをしたことがありませんが、子どもたちの楽しげな様子と冬ぬくしの季語がぴたりと合っています。
水牛 うちの家の前には六十段の石段があるので、今でもしょっちゅうやっています。
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 じゃんけんをしながら学校帰りの路上や石段で遊ぶ。子どもの頃によくやったが、果たしてこの遊びに名前があったのかどうか。記憶にない。この句会で、大阪では「グリコ」と呼ばれていたと初めて知った。グーで勝ったらグリコ、チョキでならチヨコレイト、パーならパイナツプル。最近の交通事情では、路上での遊びはもはや御法度だが、確かに石段なら今でも楽しめるなあと、納得した。
 関西出身の作者が調べたところ、道頓堀にでかい電飾を出しているお菓子のグリコがホームページで「じゃんけんグリコ」の普及活動をしているそうだ。グリコらしくていい。     
(青 25.12.09.)

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