小春日や散歩再開千歩まで    斉山 満智

小春日や散歩再開千歩まで    斉山 満智

『この一句』

 11月番喜会で最高点を取った句であるが、作者が欠席されており、「ご本人のことだろうか?どうしたんだろう?」という疑問の声が聞こえたため自句自解を求めてみた。
 《身体のあちこちに小さな故障を抱える日常を詠んだ句です。ウォーキングも毎日続けたいと思うものの、体調と天気を見ながら歩ける日も歩けない日もあり。今日は大丈夫かな、と歩き始めてもなかなか長くは歩けない。それでもいいか、諦めずにゆっくり行こうよと自分を慰めたり励ましたりする気持ちを込めて。この夏の酷暑とその最中の家族(猫)との別れもあったので、そこをなんとか通り抜けてきた心と身体の回復と再生を祈る気持ちもあったかな》と返信が来た。
 この句には、わずか千歩ではあるが、散歩を再開出来るようになった喜びが感じられる。季語である「小春日」の暖かさと、「散歩」・「千歩」と「ぽ」で終わる三文字のリフレインが作り出すリズムがそれを表しているように思える。
 高得点を取ったことが、健康回復にいっそう弾みをつけることになって欲しい。
(可 25.11.15.)

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