親子連れ図鑑片手の茸狩り 加藤 明生
『合評会から』(日経俳句会)
迷哲 子どもってきのこ図鑑好きですね。食べられるきのこより毒きのこが好きで、火焔茸とかそういうのを読まされました。
朗 こういう光景、実際あるのではないか。森の中を歩きながら図鑑で照らし合わせる親子の姿は微笑ましい。
枕流 茸は食べられるかどうかの判断が難しい。いちいち図鑑を参照する親子の姿がほほ笑ましい。でも危険ですが……。
十三妹 思わぬ毒茸もありますからね。図鑑片手の親子がユーモラス。
定利 こういう素直な句も良いですね。
三薬 山の親父の話を聞くと、図鑑なんか見たって毒きのこかどうか素人には絶対に分からない。だから知らないきのこには絶対に手を出すなって、警告されました。
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9月句会の兼題が「茸」だったので、きのこを詠んだ面白い句が沢山出て来た。この句も微笑ましい情景を詠んで人気を博した。ただ三薬さんの言うのはもっともで、この「図鑑片手の茸狩り」は危ない。シメジにそっくりで、地味な姿で、いかにも旨そうなのが毒茸だったという話はよく聞く。それはそれとして、近頃はやたらに熊が出て来るから、毒茸にあたる前に熊にやられてしまう物騒なご時世になった。桑原くわばら。
(水 25.10.07.)
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