水鉄砲笑ひの中に放ちけり 玉田 春陽子
『合評会から』(日経俳句会合同句会)
富士子 とても楽しく軽快な情景が浮かび、私自身の心も軽くなったように感じられたので頂きました。
戸無広 「笑ひの中に放ちけり」という表現が上手で、切れ字のけりの使い方にも感心しました。瞬間を切り取った写真のような一句です。
枕流 水鉄砲をすると誰しも童心にかえるのはなぜでしょうか。
道子 無邪気な笑ひと水鉄砲、いい組み合わせですね。
千虎 「笑ひの中に放ちけり」が夏の明るさを思わせます。
* * *
水鉄砲といえば、昔は竹を切ってきて、筒の先の節に穴をあけて作ったものである。それがいつのまにか、プラスチックのピストル型に変わり、最近はマシンガンのような電動型もあり、水量もスピードも迫力のあるものになった。この句の水鉄砲は、さしずめピストル型くらいだろうか。大勢が集まり、賑やかにしている場所で、いたずらっ子がわざと水鉄砲を放つ。とても微笑ましい光景である。どの評者も指摘する通り、「笑ひの中に放ちけり」という表現がその場を活写していて秀逸である。
(可 25.07.13.)
この記事へのコメント