冬温し長縄跳びの声そろえ   玉田 春陽子

冬温し長縄跳びの声そろえ   玉田 春陽子

『合評会から』(番町喜楽会)

愉里 縄跳びが好きなので採ったのですが、正直この句にはあまり点が入らないだろうと思っていました。それが三位になるなんて、意外です(笑)。
而云 昔、うちの子供が小さかった頃を思い出しました。いまは子供が少なくなってしまい、見る機会が減りました。
迷哲 確かに集団縄跳びは冬場の遊びでした。穏やかな冬の日の校庭で、子供たちの掛け声が聞こえます。
幻水 今時の子供はこんな遊びをするのかなぁ、と疑問も。
可升 「冬ぬくし」で、かくれんぼを詠んだ句がありました。ぼくはそちらを採ったのですが、かくれんぼこそまだやる子がいるのかと思いながら。
春陽子 縄跳びもかくれんぼもぼくの句です。うちの団地に学童保育があり、公園で縄跳びをやらせたり、シャッター街でかくれんぼをさせたりしています。それを見て…。
          *       *       *
 大勢の子供が一緒に遊ぶ光景を見ることが少なくなった。少子化、共働きの増加、地域社会の希薄化などのせいだろう。竹馬や独楽は姿を消したらしい。大人の社会でも麻雀は少数派とか。「力を合わせ、みんなで仲良く」という土壌が失われていくのは寂しい。
(光 24.12.24.)

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