重たげなランドセル行く木の芽どき 田村 豊生
『合評会から』(三四郎句会)
有弘 一年生と木の芽どき、それにランドセル。大きさからして、ランドセルは一年生には相当な負担でしょう。
久敬 最近のランドセルは本当に重たそうで、小学生に頑張れと声を掛けたくなる。
而云 小学校の一年生ですからね。いずれ慣れてきて、登校の列が騒がしくなっていきます。
信 ランドセルは重くて、値段も高い。七、八万円のもあるようで、親も一年生にも荷が重いですよ。
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男たちの集まるある会合で、「小学校の一年生にランドセルは重すぎるのでは」・・・という声が出た。横からすぐに「値段の高さも相当なんだ」という意見が割り込んで来る。さらに「色もとりどり過ぎて、ランドセルには似合わない」との意見が続く。すると、「黄色、緑、青、ピンクも・・・」などなど。そして「私の見たランドセルの色」が次々に公表される。
「えっ、そうなの」「世の中、変わったなぁ」「これ、大問題ではないのか」などの声も。「でもやっぱり、男の子は黒か茶色が多かったよ」という声が出てランドセル論は一段落。以上は男性の「子離れしたが、孫は未だ」世代から聞いた「また聞き報告」である。
(恂 23.04.11.)
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