じゃがいもの地中つらなる小惑星  深瀬 久敬

じゃがいもの地中つらなる小惑星  深瀬 久敬

『合評会から』(三四郎句会)

石丸  小惑星という表現が効いている。
印南 小惑星とは粋な表現。ジャガイモ掘りを楽しんでいるようだ。
後藤 小惑星が素晴らしい、
渡邉 掘り起こしてみれば蔓には大小様々な芋が付いています。確かに夜空を見た時に星の大きさは同じ様にしか見えないが連なってるとの情景を詠んだのは素晴らしいですね。
          *      *      *
 この句を見たとき、すぐさま江戸時代の星図や天体図が浮かんだ。太陽や月や星が線で結ばれている図である。
 筆者も長いこと家庭菜園をやっており、馬鈴薯も再三作った。しかしかなり場所を取る作物である。八百屋では一年中かなり安く売られている。コストパフォーマンスからすると、素人園芸家にとって馬鈴薯はあまり魅力的ではない。
 しかし、作ってみるとジャガイモはとても面白い。なんの難しさも無い。ジャガイモを切って灰をまぶして、適当な間隔で植え付ければ、あとは成長途中に土寄せをするくらいで、放って置けばいい。ほんとにこの句の通り、掘ってみると水金地火木土天海冥といったぐあいに連なっている。
 ベランダのプランター栽培でも「水・金・地」くらいまでは出来る。ただし、スーパーなどで買ってきたジャガイモでは芽が出ないことがある。「芽出し防止」の薬剤処理が施してあるからだ。
(水 21.09.13.)

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