福詣スカイツリーも見え隠れ   植村 方円

福詣スカイツリーも見え隠れ   植村 方円

『合評会から』(亀戸七福神吟行)

青水 東京の空にすっかりなじんだ天空樹の地元での福参り。一日中、富士にも似た巨大なスカイツリーに見守られていたという実感があります。
三代 確かに時々スカイツリーを見ながらの吟行でした。素直でいいと思います。
光迷 大通りや川の向こうに、あるいは神社の社殿越しに顔を出すスカイツリーを仰ぎ、路地を辿りつつの、吟行の楽しさが思われます。
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 亀戸七福神めぐりは、江戸切子の店を覗き、浮世絵の舞台になった地を偲び、また下町情緒にひたりつつ昭和レトロな感じの店を横目に…という道筋になる。名物の亀戸大根や浅蜊鍋などについて談笑しつつ歩を進めると、時折りひょっこりと顔を覗かせる現代的な構造物がスカイツリーだ。
 そのスカイツリー、出発時は青空に威風堂々だったが、巡り終えた頃合いには灯がともる中に…という経験を下見のときにした。ツリーの足元を半日ちょこまかと歩き回っていた思いに駆られ「スカイツリーと隠れん坊」なる中七下五を書き留めた。方円さんの句を見て、そのことを思い出した。
(光 21.01.23.)

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