玄海の波も翼に飛魚 (あご) の群れ 岡本 崇
「合評会から」(三四郎句会)
雅博 小学二年生のころ、関門の海で見た光景を思い出した。「波も翼に」が、気持ちの良い飛魚の飛びっぷりを良く表現している。
而云 飛魚は海面すれすれに、波を突っ切って飛んでいく。爽快な句だ。
有弘 飛翔へのあこがれ、かな。 心象風景、イメージ映像かも?
照芳 飛魚の飛ぶ姿をうまく描写していると思います。
久敬 子供の頃、伊東の海で見た飛魚の様子が浮かんできました。
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飛魚は大きなヒレを翼のようにして海面すれすれを滑空し、波を突っ切りながら飛んでいく。一つの群れは数十尾から百尾を超えることもある。海の観光船、連絡船の乗客にとって、飛魚の飛翔はなかなかの見もので、甲板に大きな歓声が湧く。なお「あご」は九州北部から本州日本海側で使われている飛魚の別名。福岡県出身の作者には懐かしい呼び名なのだろう。
(恂 20.08.13.)
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