部屋干しの下でうたた寝半夏雨 嵐田 双歩
『合評会から』(酔吟会)
而云 独り者の頃、こういうこともあった。
睦子 自分のことを見られたような気がしてしまいますが、とても面白い。
水兎 雨やコロナで外にも出られず、家の中は洗濯物がぶらぶら。ユーモラスな場面が秀逸です。
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半夏生、今年は七月一日で関東地方は大雨だった。半夏雨が降ると、その年は雨が多く、台風シーズンも大荒れとの言い伝えがある。ともかく梅雨の最中だから降るのは当たり前、部屋干しもやむを得ない。あれこれ工夫して部屋中に吊り下げ終えたら、疲れがどっと出て思わず昼寝という図であろう。しかし頭の上に洗濯物がぶら下がって、なんとも鬱陶しい。その感じがよく出ている。
それはそうと、作者は職を退いて以降、家の洗濯担当を引き受けたのだという。だからお天気には一層関心を抱くようになったとか。「風があって乾燥した日は気分も最高。だけど今年は部屋干しが多くなって・・」とぼやいている。
それにしても洗濯係を引き受けたとはエライもんだなあ。うちのカミサンにはこのブログ見せられないなあ。
(水 20.07.31.)
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