枝豆やあぐらの父の笑ひ顔   池村 実千代

枝豆やあぐらの父の笑ひ顔   池村 実千代

『合評会から』(日経俳句会)

昌魚 「あぐらの父」がいいですねえ。死んだオヤジを思い出します。
三代 私も「あぐらの父」です。枝豆を食べながらナイターなんか見ながら笑っているんですね。
好夫 素晴らしいなあ。世界の平和の元じゃないか(笑)。
木葉 ほのぼのとした光景が見えて気持ちが良い。
荻野 「あぐら」が印象的で、父親の姿勢を表している。
博明 「枝豆」「あぐら」「笑ひ声」とどれをとってもお父さんのイメージ。
明生 酒好きなお父さんが家族や仲間と談笑している様子が伝わってきます。
阿猿 ぱっと景が浮かび、懐かしくなる句。お酒やビールに直接言及していないのもいい。
       *      *       *
 昭和の父の香りが漂い、ほのぼのとした雰囲気が郷愁を誘ったのか、この句会の最高点を獲得した。この句には、温かな家庭で大事に育てられたと推察される作者が居る。茹でたての枝豆の湯気に幸せがふくらむようだ。
(双 19.10.08.)

この記事へのコメント