転勤の度に子の増え秋の雲    田中 白山

転勤の度に子の増え秋の雲     田中 白山

『合評会から』(番町喜楽会)

而云 昔の白黒映画の一場面のような感じですね。転勤の度に、ですか。そういうこともありそうです。二十年ぐらいたってから、何度かの転勤を思い起こしているのでしょう。
双歩 「鱗雲」では数が多いかな? ウイットでいただきました(笑)。
木葉 鰯雲かな、羊雲かな、「秋の雲」が子供の数の多さを連想させます。「秋の雲」を見上げて、いろいろ思い起こしているのでしょう。しみじみした句だと思います。
白山(作者) 子供が三人います。振り返ればそれぞれ生まれた場所が違う…。秋の雲を見上げながら、ちょっと感慨にふけってみました。
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 昔のモノクロ映画なら、と考えた。この主人公は笠智衆ではない。池部良、志村喬、岡田英次などを思い描いた末に、やはり森繁久弥だな、と決定した。ただし社長ものの森繁ではない。真面目風で、どこか可笑しい。いつもニコニコしていて、ちょっと頑固かもしれない。しかし森繁よりは髪の毛が薄く・・・。アレ、誰かに似ている、と思ったら、作者の顔が浮かんで来た。(恂 19.09.16.)

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