消せば来る迷惑メール梅雨じめり 大澤 水牛
消せば来る迷惑メール梅雨じめり 大澤 水牛
『合評会から』(番町喜楽会)
愉里 「荒梅雨や次々届く詐欺メール」という句もありましたが、その荒梅雨とか詐欺に対し、こちらの梅雨じめりと迷惑の方が合っていると思い、頂きました。
迷哲 迷惑メールは消しても消しても毎日大量に届きます。その鬱陶しさが梅雨時の気分と重なり合い、同感しました。
百子 確かに迷惑メールが多いですね。梅雨じめりが効いてます。
水牛(作者) パソコンを開くつど、アマゾンだの三井住友FG、クロネコヤマト、国税庁などを名乗った、ものすごい量の迷惑メール。すべてゴミ箱に叩き込み、一時間後にメールを開くとまた…。むしむししたこの季節、憂さが一層募ります。中には「敬愛なるお得意様」といった変な日本語のがあって、そういうのは面白いけど(笑)
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電子メールやインターネットは便利だけど邪魔臭い、と思っている人がたくさんいるだろう。まさに「便利と不便は裏表」で、最近はAIなるものが登場、それに拍車をかけそうだ。それにしても偽メールを放っておく業界と、それに歯止めをかけられない行政を見ると憂鬱さは募るばかりである。
(光 24.7.15.)