万緑や我も緑になる日まで    星川 水兎

万緑や我も緑になる日まで    星川 水兎 『合評会から』(日経俳句会) 芳之 ドキッとしました。まだその覚悟がなかったせいだと気づきました。 十三妹 そろそろそうなりそうだなと、万感を込めて献点します。 ヲブラダ 「ソイレント・グリーン」という1973 年製作のSF映画が最近リバイバル上映されましたが、関係ないのでしょうね。万物転生輪廻を実感しました。 健史 万物流転でしょうか。味わい深いです。 三薬 緑になるという言い方は、死ぬということを意味するのかなあ。死んだら緑になるとは聞いたことはないし、何で緑になるのか私には分からない。 水牛 樹木葬を連想したのではないか。 双歩 自然との一体感を感じた人もいたようです。 阿猿 深い自然のなかで自己と対象が一体化する瞬間ですね。 卓也 自然との一体感を希求する境地に大いに共感しました。 三薬 自然との一体化なら、分からない訳でもありませんが。           *      *       *  作者は「かっこいいかなと思って作ってみました。人生至るところ青山ありということで」と、けろりとのたまう。私は近頃はやり出した「樹木葬」に思いを馳せ、面白い句だなあと思った。人間死ねば皆ひとしなみ土に返り、肥しとなって樹木を育てる。 (水 24.07.05.)

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