伴侶といふ不思議の縁冬の旅   廣田 可升

伴侶といふ不思議の縁冬の旅   廣田 可升 『合評会から』(日経俳句会) てる夫 不思議の縁という措辞で頂きましたが、別に冬の旅でなくてもいいのかなと思いました。 鷹洋 喧嘩したり笑ったり、長い人生航路を表現した良い句だ。確かに冬の旅ではなくてもいいとは思いますが。 迷哲 冬の旅に、しみじみとお互い見つめ直す感じが出ていると思います。 而云 不思議の縁、かみさんというのはそういうものですね。なんでだろうと。 双歩 この句は不思議の縁でも、縁の不思議でも成立するような気がしますが、どちらが良いのでしょうか。 迷哲 不思議を早く言いたかったのでしょう。不思議に思いがあるから。 三代 夫婦とは今更ながら確かに不思議な縁ですよね。 操 冬ゆえに思いも一入。           *       *       *  これは冬の旅で動かない。この場合、春の旅や夏の旅としたのでは句にならないし、秋の旅では今にも夫婦別れしそうな感じになってしまう。「冬の旅」と言うと、ちょっと厳しい感じも、寂しい感じもして、夫婦という不思議の縁をしみじみと感じるよすがとなる。  「縁の不思議冬の旅」が良いか、「不思議の縁冬の旅」が良いか。この問い掛けには唸る。ただ、「縁の不思議」はちょっと理屈っぽくなる感じがするので、やはり素直に「不思議の縁」か。 (水 24.02.06.)

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