ほろ酔ひを照らす満月松の内 廣田 可升
ほろ酔ひを照らす満月松の内 廣田 可升
『合評会から』(新宿七福神吟行)
双歩 宴の後の帰り道、夜空にはまん丸お月様が。
青水 この日七日は寒中の満月。みなさんご無事で福詣を完遂されました。帰り道の神楽坂で出会った、煌々たるお月さまの美しかったこと!ありがとうございました!
木葉 飲みかつ食い、満腹の打ち上げでした。ほろほろ酔って外に出れば満月。金星もまたたき言うことのない一夜でした。
光迷 太った腹をなでながら、飯田橋に向かう途中、ふと空を見上げると綺麗な月が出ていて…。いい吟行、いい正月だったと、いい気分に。
白山 私もほろ酔いで帰りました。
幻水 ちょうど満月。吟行の締めの句として美しくまとめています。
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筑土八幡下の鰻の寝床のような古い民家を改造した、いわゆる「レトロな呑み屋」。客も若者が多く、賄い方も若い。刺身が出てきたかと思えばカツサンドが出てくるといった具合の店だが、どれも結構美味しくて、我らバアサンジイサン一行も大いに満足。たらふく食べて呑んで、大満足で飯田橋駅への大久保通りには澄んだ寒満月が笑っていた。令和5年新春七福神吟行の大団円を言祝いだ一句。
(水 23.01.20.)