春立つや崩落鉄橋繋がりぬ 高井 百子
春立つや崩落鉄橋繋がりぬ 高井 百子
『合評会から』(番町喜楽会)
可升 水害で崩落した鉄橋復活のニュース。地元はさぞ盛り上がっていることでしょう。季語は「立春」しかないですね。
春陽子 下五の「繋がりぬ」が春と繋がった感じもします。いずれにしろ鉄橋の復旧、よかったですね。
水兎 本当によかったですね。素直に嬉しくなります。コロナが収まったら……と虎視眈眈。
白山 繋がって良かったですね。相当時間がかかりましたね。
迷哲 台風による崩落から一年半。春到来とともに全線復旧、おめでとうございます。
光迷 あの赤い鉄橋が繋がりましたか。たった一駅の間と言っても、代替輸送ではやっぱり不便ですし。賑わいの戻ることを期待します。
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一年半前の台風で押し流された上田電鉄の千曲川鉄橋がようやく復旧した。自宅の庭先にこの電車が走るのをいつも見ている作者としては、待ちに待った復旧である。その喜びが素直に伝わって来る。「春立つ」の季語が実によく合っている。作者夫妻の誘いを受けて、句友は何度か現地を訪れており、この電車にも鉄橋にもおなじみだ。この句を見て、皆わが事のように喜んだ。
(水 21.03.19.)