日脚伸ぶ間違いさがしあと二つ   嵐田 双歩

日脚伸ぶ間違いさがしあと二つ   嵐田 双歩 『合評会から』(日経俳句会) ヲブラダ 新聞の間違い探しクイズに挑戦するのだが、毎回難問で、ものすごく時間がかかり、結局、回答サイトを見てしまう。 てる夫 新年の暇つぶしに挑戦したが、なかなか手ごわい。「あと二つ」まで攻めたとは、たいしたもんだ。 迷哲 「あと二つ」に時間経過が意識され、季語とよく合っています。コロナ籠りの正月とも読めます。 光迷 間違い探しは数独とともにステイホームの絶好の小道具に。 定利 巣籠り中、間違いさがしに没頭。何でも句にする。すごいです。 方円 心にゆとりのある生活をしているようで、いい感じです。 静舟 あと二つ! 少しだけれどそれだけ日が長くなったのでしょう。 ゆり 段々と夕暮れまでの時間が長くなってくるのは嬉しいです。 *       *       *  いい大人が「間違いさがし」にうつつを抜かしているとは一体どうしたことだと、呆れられたり馬鹿にされたり。しかし、“コロナの冬籠もり”ともなれば別である。またこうしたゲームや遊びというものは、一旦はまってしまうとなかなか抜けられない。家族中で没頭して、「あらもうこんな時間」と慌てたりする。コロナ禍の鬱陶しさをいっとき忘れる、平和な情景が浮かんできて楽しい。 (水 21.02.22.)

続きを読む