暖かき朝は歩幅の少し伸び 澤井 二堂
暖かき朝は歩幅の少し伸び 澤井 二堂
『合評会から』(日経俳句会)
三代 暖かくなって冬の間縮こまっていた体が解放されていく感じがよく出ている。
冷峰 少し気温が上がるとこうなる。実感としてよく分かります。
守 時々ウオーキングしています。この通りだなと共感します。
反平 身体全体が伸びやかになってきたのだ。そうでなくとも歳をとればとるほど、大股で歩くべし。
定利 何でも無い句だが、今の世の中気持ちのいい句。
芳之 昼でも夜でもなく「朝」なのがいいです。
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縮こまっていた身体が緩やかになって、朝散歩の第一歩も昨日までと比べて大股になったような感じがする。それを素直に詠んでいて好感を抱く。暖かな朝だから歩幅が少し伸びたと、いささか説明っぽい叙述ではあるが、「春暖」の気分を具体的に表して気持が良い。
(水 20.04.16.)