巡り終へ酒席に揃ふ七福神    中村 迷哲

巡り終へ酒席に揃ふ七福神    中村 迷哲 『合評会から』(東海七福神吟行) 双歩 これが楽しみでえっちらえっちら旧東海道を上ってきたようなもの。喉の渇きを癒やす「モルツ」が美味で、台湾料理によく合ってました。 鷹洋 大団円でしたね。うまいところに着眼しました。呑み助は七人を越えていたが。 木葉 そうでしょう、七福神は身近にいました。新年会を兼ねた打ち上げの和気藹藹を気持ちよく詠い上げた。台湾料理の味加減とともに結構でした。 春陽子 打ち上げの席に七福神が招待されていたなんて、楽しい発想の句です。酒席の楽しさが伝わって来ます 命水 打ち上げの場は福の神ばかりでした。           *       *       *  品川神社で大黒天に福徳を祈って令和2年の七福神吟行は大団円。いや、七福巡りは鱈腹飲みかつ食べるための腹ごなしと心得ている面々だから、北品川商店街の庶民的台湾料理屋「游羅」の飲み放題宴会は大賑わい。この吟行を設営してくれたのが、この句の作者。いかにもほっとした感じが伝わって来る。 (水 20.01.16.)

続きを読む