春の灯やとなりに若き一家来る     金田 青水

春の灯やとなりに若き一家来る     金田 青水 『合評会から』(日経俳句会) 反平 温かい雰囲気で、灯のともる家の幸せを感じさせる。 三代 春の灯の雰囲気と若き一家がマッチングしている。 水馬 タイミングがいい。四月は引っ越しの季節。周りは年寄りばかりで、若い人が引っ越してくると嬉しい。 好夫 明るいなと思った。取って付けた感じがしないところがいい。 而云 小さな子供がいて、その後も近所の人と仲良くしていくのではと思う。 明生 過疎の村に待ち望まれていた若い家族がやっとくるのでしょう。 正市 空き家が一気に華やいだ。海外からの帰任か、子育て世代の転居か。 定利 高齢化時代、若い家族が来ると灯りまでも春めく。           *       *       *  似た顔ぶれが参加している番町喜楽会に「過疎の村若き家族と小鳥来る」(迷哲)という同じような句があった。「おや」と思ったのだが、水馬さんが「4月は引っ越しの季節」というのを聞いて、なるほどと納得した。春灯の頃も小鳥来る秋も、転勤・引っ越しと重なって賑やかな気分が伝わってくる。(水)

続きを読む