涙目で笑ふあざらし花粉症     谷川 水馬

涙目で笑ふあざらし花粉症     谷川 水馬 『合評会から』(酔吟会) 光迷 花粉症の句はいくつもありますが、「あざらし」を持ってきたところに俳味を感じました。 鷹洋 花粉症は私自身の問題です。大変なんだ。涙目の状態をこんな風に表現したユーモアに感心します。 春陽子 「嘘の効用」でしょうか。あざらしはいつも涙目なんですよ。これを花粉症と結びつけたところが大成功です。 睦子 あざらしの目はいつもウルウルとしているんですよね。それを、花粉症にもっていったところはうまく作られていると思います。 誰か この句の季語は何ですか? 双歩 花粉症でしょう。日経俳句会では花粉症を春の季語に認定したような・・・。           *       *       *  「花粉症」はもう立派な春の季語であろう。とにかく、とんでもない現代病である。これをアザラシの涙目に結び付けたのにはびっくりした。目も鼻もくしゃくしゃして滅入っていたのが、この句に大笑いして気が晴れた。(水)

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