鰆焼く意固地に黙る背中かな     星川 水兎

鰆焼く意固地に黙る背中かな     星川 水兎 『合評会から』(酔吟会) 反平 こんな会話がウチでもありました。楽しい情景が想像できます。 光迷 「意固地に黙る」がいい。台所に立っている二人の姿が浮かびます。 鷹洋 鰆は「焼くなら焼いて見ろ」って頑張っている。「意固地」と響き合っています。背中が焼かれているんでしょう。(誰か…えっ、この句は「鰆」が主人公?との声に)そう解釈しましたよ。そうじゃあないんですか? 冷峰 鰆はすぐに焦げてしまう。目が離せない。背中で、夫婦でコミュニケーションしているんでしょう。微笑ましいです。 而云 「焼く」と「黙る」がちょっとうっとうしいなぁ。 涸魚 鰆でなくても、秋刀魚でもいいんじゃない?それに何も意固地にならなくても・・・(笑)           *       *       *  これほどいろいろに解釈される句も珍しい。夫婦喧嘩の後の情景かと思えるが、とにかく俳諧味がある。デリケートな鰆焼きに没頭している振りをして、抗議の意志を示す背中だと解した。(水)

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