満身で冬至南瓜を真っ二つ 山口 斗詩子
満身で冬至南瓜を真っ二つ 山口 斗詩子
『合評会から』(番町喜楽会)
てる夫 この情景よく分かります。南瓜は固いですものねぇ。「満身で」じゃなく、「渾身で」かな。
哲 いや「満身で」でいいんじゃないかな。年代なりの気持が入っているような気がします。体重をかけて切っているんでしょう。私は料理教室で、そんな切り方は危ないからだめといわれましたが(笑)。
春陽子 やはり「満身で」がいいかなぁ。「全身で」という表現もあるけれど。「満身で~真っ二つ」という方が調べがいいですね。
可升 良い句だなと思いましたが、「冬至南瓜」は、一月の句会ならともかく、二月の句会には季節が合わないのじゃないかなということでいただけませんでした。
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全体重をかけて、カボチャを真っ二つにと力んでいる姿が浮かんで来る。生き生きとしている。確かに可升さんの言うように二月句会では時期を失しているのだが、今年は一月例会が無かったので、目をつぶることにしよう。(水)