豊洲へとターレの車列秋深む     杉山 三薬

豊洲へとターレの車列秋深む     杉山 三薬 『合評会から』(日経俳句会) 三代 ついこないだ見た、めったにない引っ越しを上手く詠んだ。 双歩 きっと誰かターレを詠むんじゃないかと思っていた。私も考えたけど出来ず。敬意を表していただいた。 定利 早速、ターレを詠んでいる。ただ、「秋深む」がどうかな。 反平 「秋高し」ではどうか。 木葉 あれは夜明け前の引っ越しだから、ちょっと。 哲 「秋深む」には、もっと早く出来たのにこんなに遅くなって、という意味があるのではないかな。           *       *       *  2018年10月11日、東京湾内埋め立て地の一角に豊洲市場が開かれ、83年間都民の胃袋をまかなってきた築地市場から集団引っ越しが行われた。そこで一躍有名になったのが「ターレ」と呼ばれる市場内運搬車。自由自在に方向転換できる荷物運搬車で、これが築地・豊洲間二・三キロを何百台も連なって走るのがテレビに写された。その歴史的シーンを素早く詠み止めた。(水)

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