電灯を点けっ放しや終戦日       田中 白山

電灯を点けっ放しや終戦日       田中 白山  『合評会から』(番町喜楽会) 幻水 あの頃、夜は真っ暗にしていたが、今は電気を点けっ放し。戦争体験者の感慨の句でしょうか。 光迷 暑い暑いと言いながら、石炭や石油を燃やして作った電気でエアコンを点けっ放しのこの時代。豊かな時代なのか貧しい時代か、よく分からないなぁ、という思いを込めて選びました。 而云 終戦日だから点けっ放しに気が付くのですね。ふと戦時中の夜を思い出したのでしょう。 てる夫 終戦で空襲がなくなったから電灯を点けっ放しでいられた。私はそのような終戦時のことを詠んだ句ではないか、と解釈しました。 白山(作者) 戦争が終わり、灯火管制がなくなった時の記憶を詠んだものです。隣近所どこでも電灯を点けっ放しにしていました。てる夫さんの解釈の通りです。             *           *          * 第二次大戦末期、敵機の爆撃の目標にならぬようにと「灯火管制」が行われていた。各家庭では電灯を黒い布などで覆っていたのだが、あれは「自由管制」に分類されていたという。あの頃も「自由」があったとは!(恂)

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