理不尽も泡と飲み干すビヤホール    斉山 満智

理不尽も泡と飲み干すビヤホール    斉山 満智     『合評会から』(番町喜楽会) 白山 自分のサラリーマン時代を思い出させる句ですね。 春陽子 サラリーマンなら多かれ少なかれ経験のある苦いシーンでしょう。「泡と飲み干す」という措辞が上手いなぁと思いました。 可升 思わず共感しました。どんな理不尽なのか? 昔も今も理不尽の種は尽きないが。 的中 理不尽を飲み干すのが勤め人の常道でしょう。大衆飲み屋で杯を傾けていると、上役の無理な命令や周囲の状況など、この手の話題に事欠きません。ビールを飲み干して全てスッキリですね。             *          *          *  句とコメントを改めて読んで、「その通り」と思ったが、サラリーマンには案外しぶとい面もある。上役の叱責、嫌みなどは頭を下げてやり過ごしながら、退社後の一杯を考えていることも。やがて日は落ち、気の合う仲間と連れ立って飲み屋の暖簾をくぐり、椅子に腰を下せばすでに我が天下。昼間の全てはビールの泡とともに飲み干しながら、「俺もいずれは後輩にチクリと・・・」などとニヤリとしてたりして。((恂)

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