花吹雪テントの中のピアニスト 堤 てる夫
花吹雪テントの中のピアニスト 堤 てる夫
『合評会から』(英尾先生墓参桜吟行)
三薬 国立市は花の期間中は大学通り周辺十カ所にテントの中で自由に弾けるピアノを置いた。飲めや歌えの伝統風景とは一味違う国立の花見。
白山 あの大学路の桜並木の花見は飲食OK。しかしみんな上品でした。特に透明のテントの中でピアノを弾いている花見にはびっくりしました。
二堂 テントの中で春の曲を演奏している。外では花吹雪が曲に合わせるように舞っている。花吹雪が見えるようだ。
命水 花吹雪や突然の雨からピアノや奏者を保護するためなのでしょうか、不思議な光景でした。
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八王子霊園の墓参後、近くの森林科学園桜保存林、さらに国立へ出て大学通りの1.5キロほどの桜並木を吟行した。花吹雪の真っ最中。桜を見上げて口を開けたら花びらがわっと飛び込んで来た。桜樹の根方にはビニールテントが張られ、中でピアノ演奏。珍しくも優雅なお花見風景を詠み留めた。(水)