満天の星を纏ひて冬の月     嵐田 双歩

満天の星を纏ひて冬の月     嵐田 双歩 『合評会から』(日経俳句会) 二堂 冬の空の大きさを詠んでいる。星を纏うという言い方がいい。 三代 私もこの表現がいいと思った。冬の月は冴え冴えとして、周りの星を本当に纏っているのか疑問に思いつつも、美しいと・・。 好夫 分かりやすいというのが一番。それにきれいな句だ。 昌魚 広大な天空を詠んで気持がいいですね。 反平 満月は明るいので周囲の星は見えないのではないか。 三薬 正月のスーパームーンは、星が見えなかった。 てる夫 上田の家のそばで天を仰ぐが、月夜には星を見たことがない。           *       *       *  合評会では「満月には星は見えない」と言う人が多かった。実は私もそう思い込んでいた。しかし、作者は「正月のスーパームーンには空一杯に星が輝いていました。写真も撮ってあります」と言う。プロカメラマンの作者は実際に満月と星々をちゃんとカメラに収めていた。それを句会の月報に掲げて見事迷妄を払った。(水)

続きを読む