初春や犬が先ゆく太鼓橋     岡田 臣弘

初春や犬が先ゆく太鼓橋     岡田 臣弘 『合評会から』(山手七福神吟行) 木葉 戌年の始めに犬に導かれて橋を渡る可笑しみを句にした。巧みさの見える句です。 哲 犬の散歩と太鼓橋を取り合わせ、戌年の初春の雰囲気をほんわかと表現した。 綾子 戌年のお正月らしい、めでたい一句ですね。 可升 なんとも微笑ましい絵になる光景を切り取ったと思います。上品で綺麗な句だと感心しました。           *       *       *  大黒様の大円寺から行人坂を下りて、山手通りに向かう、その昔の目黒不動にお参りする参詣道。一番低い谷底に目黒川が流れ、太鼓橋がかかる。一月六日、寒中とは思えないうららかな陽気の中を俳句仲間連れ立ち渡る。近所のマンション住人か、小さな室内犬を連れての散歩。犬は勝手知ったる道と、気持良さそうにちょこまかと歩く。行き交う人たちもまだ松の内の気分だ。(水)

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