小春日や懐紙に包む金平糖     大下 綾子

小春日や懐紙に包む金平糖     大下 綾子 『合評会から』(日経俳句会) てる夫 昭和の匂いのぷんぷんする句でいい。 而云 茶会だろうか。「小春日」に良く合っている。 悌志郎 懐紙の中に赤、白、緑、黄色などの金平糖があり、お土産に持って帰るのか。金平糖と小春日のほんわかとした雰囲気が出ている。 双歩 懐紙と金平糖で小春日に合って、感じがいい。 哲 金平糖は茶会に出るんでしょうね。 弥生 出ます。生菓子もありますが、金平糖のような干菓子もよく出ますね。           *       *       * とても感じのいい句だ。句会では「小春日の雰囲気にぴったり」という声が多かったが、本当にそう思う。季語との取り合わせ、響き合いがこれほどうまく行っているのも珍しい。場面は必ずしも茶会に限らずとも良かろう。京都など古い習慣を残している処では、客は出された茶菓子を平らげてしまうようなことは決してしない。その場では形だけつまんで、後は懐紙に包んでうやうやしく頂戴する。そんな優雅な趣きも感じる。(水)

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