ひつじ田や輪廻転生だんご虫     高井 百子

ひつじ田や輪廻転生だんご虫     高井 百子 『合評会から』(酔吟会) 光迷 刈り取った稲の根っこから青いものが出てきた。稲が蘇るんですね。作者はそれを見て考えている。そこにダンゴ虫がいたのでしょうか。「輪廻転生」とは、何か考えさせられるものがありますね。世の中のある事象をとらえているようです。 而云 「輪廻転生」をひつじ田から持ち出してきた。いいですねぇ。稲も生まれ変わる。そこにダンゴ虫が。「ダンゴ虫よ。お前は前世は人間だったのよ」とか「トランプさん、今度はダンゴ虫よ」とかね(笑)。仏教的ですね。           *       *       *  「ひつじ田」の「ひつじ」は難しい字で、このブログでは書き表せない。しかし農本国家日本の昔の人はごく普通に読み書きできたようだ。稲を刈り取った後の株から芽生えて来る芽が「ひつじ」である。荒涼たる田の面に早緑の芽が生えそろう様子はまるで春が甦ったかと錯覚する。これに「だんご虫」を取り合わせた感覚にはびっくりした。あの、全身鎧を纏った古生代の甦りのような虫。まさに輪廻転生ということを思わせる。(水)

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