天高し磨きあげたる靴の先     塩田 命水

天高し磨きあげたる靴の先     塩田 命水 『合評会から』(番町喜楽会) 可升 「磨きあげたる靴の先」に天が映っているというのなら少し作り過ぎの気がしますが、靴の先と天の取合せは非常に良く、気持のいい句です。 光迷 「天高し」という大きいものと、「靴の先」というちっぽけなものを上手く組合せたなと思います。それにしても、今日のメンバーの中に自分で靴を磨く人がいるんだろうか(大笑)? 双歩 最近は磨くような靴を履きませんが、靴を磨くと気分がいいですね。磨いた靴を手にとって「ああ、いいな」とかざした先に青い天が・・という光景。           *       *       *  作り過ぎと言われれば多少そんな気もするが、さあ出掛けるぞという気分と「天高し」がピタッとはまっている。秋の晴れ晴れ気分を詠うにはこのくらい張り切った方がいいだろうと思う。作者は「有楽町の靴磨きの光景です。磨き終わった人がみんな嬉しそうにしていました」と光迷さんに正直に答えていたが、自分で磨かなかったからとて秋天の気持良さが減じることもあるまい。(水)

続きを読む