旅立ちのアサギマダラや天高し    谷川 水馬

旅立ちのアサギマダラや天高し    谷川 水馬 『合評会から』(番町喜楽会) 双歩 アサギマダラ(蝶)に「天高し」はすごくマッチしている。いい句です。 哲 澄み切った秋空にアサギマダラがよく似合う。「がんばれ」と声を掛けたくなる。 幻水 奄美大島で、アサギマダラが海を越えてくる、と聞いて驚いた。(「もっと遠くまでも」の声) 百子 この蝶はフジバカマが好きです。あんな繊細な花に来る蝶が海を越え、何千キロも行くのですね。 而云 アサギマダラは季語かも知れないが、天高しとの季重なりは問題にすべきではない。 水牛 この蝶は吉野光久君(故人)の小説で重要な役割を担った。そのことを思い出しながら選んだ。 正裕 吉野氏はいい句をたくさん作っていたね。この句を見て彼のことを思い出した。 冷峰 私も彼を偲んで選びました。 春陽子 私はあの本の表紙をデザインしたこともあり、アサギマダラの名を聞くと感慨深い。            *          *  今は亡き句仲間の小説が、句を選ぶ動機になっている。俳句は座の文芸・・・。結構ではないか。(恂)

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