一粒の枝豆ミサイル宙を飛ぶ     渡辺 信

一粒の枝豆ミサイル宙を飛ぶ     渡辺 信 『合評会から』(三四郎句会)   進 兼題(枝豆)に時事問題を見事にからめている、と私は思いました。 賢一 ぴょんと飛んで行く枝豆が、ミサイルと…。 久敬 私も初めは北朝鮮のミサイルかな、と思ったが、よく読んでみると、そうではないかもしれない。どちらにしても面白いが。 正義 私は夏の季節の楽しい情景と見ました。 信(作者) 子規の句に「枝豆ヤ三寸飛ンデ口に入ル」がありますが、あれをヒントに現代風に詠んでみました。        *         *  子規の句をヒントに…。結構ではないか。何しろ子規本人が「古句を半分窃(ぬす)み用いるとも、半分だけ新しくば苦しからず」(俳諧大要)と述べているのだ。現代なら「えーっ」と驚く人がいそうだが、先人の作に倣うのは伝統的な文芸などの常道だった。ヒントにするだけなら現今でも問題はない。(恂)

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