凌霄花喜寿にも赤い血は上る     大沢 反平

凌霄花喜寿にも赤い血は上る     大沢 反平 『季のことば』  凌霄花と書いて「のうぜんかずら」あるいは「のうぜんか」、略して「のうぜん」と読んだりする。「霄(しょう=空)を凌ぐ(しのぐ)花」という字の通り、木や壁を伝わってぐんぐん伸び、真夏の青空に真っ赤な花を咲かす強い花木である。  中国原産だが今では全世界に広まっている。日本にも古く渡来し、江戸期の古俳諧にも登場している。元々は暑い海岸地帯が好きな植物のようだが、佐渡島でも盛んに咲いているというから、かなりの耐寒性もあるようだ。特にアメリカ人や南欧の人たちが好み、アメリカで改良された大輪で派手な花色の凌霄花が人気を呼んでいる。照り輝く太陽、真っ青な空、真っ白な漆喰壁を高く這い上って、血の色のような、あるいはオレンジ色の鮮やかな花を咲かせる様子は、見るからに活力を感じさせる。  この句も凌霄花を引き合いに超元気な後期高齢者をうたっている。フラメンコ踊りましょうか、フラダンスもいいわね、阿波踊りだってOKよという感じ。素晴らしい。(水)

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