ひげ生えて少年の夏始まりぬ     徳永 正裕

ひげ生えて少年の夏始まりぬ     徳永 正裕 『合評会から』(番町喜楽会) 啓一 自分の子供を見て、成長したなあと詠んだ句でしょうか。親の心情がよく表れています。 百子 今年の夏はどんな夏だろう。部活で頑張るのか、恋をするのか。少年を見守る温かさを感じる句です。 可升 自分の少年時代を回想した句じゃないかと思いました。少年と夏の相性が良く、うまく詠まれたなあと思います。 斗詩子 夏の青々と茂っていく様が、少年のひげに置き換えられたように思いました。 而云 なつかしい雰囲気の句。ひげの手入れをせず、むさくるしいけど、それがまた夏休みの多少ゆるんだ雰囲気を醸し出しています。           *       *       *  この時期の少年は背丈が急に伸び、急に快活になったと思えば、むっつりと口数少なくなったり、精神状態も非常に不安定。そういう微妙な感じを「ひげ生えて」の一言で喝破した。(水)

続きを読む