ひきがえる半眼で見る憂き世かな  水口 弥生

ひきがえる半眼で見る憂き世かな  水口 弥生 『日経俳句会・酔吟会合同句会』のコメントから 二堂 蟇蛙のどこを見ているのか分からないような目をこう詠んだ。「半眼で」「憂き世」を見ているとは、巧みな表現です。 庄一郎 蟇蛙が半開きの眼でこの世を見ている・・・。感じが実によく出ている。 大虫 蟇蛙の目を半眼とは確かにその通り。うまく詠んだものです。 涸魚 擬人法は難しいが、これは巧みな擬人法だと思う。 正裕 蟇蛙の眠たげな眼。漫然と見ているようで、実はしっかり世の中を見ているぞ、という意ではないだろうか。時事句としても通用する。 てる夫 永田町の蟇蛙は定めし両眼を見開いていることでしょう。             *        *  好評だったこの句、作者は「誰もが思い付きそうなことを詠んだだけなのに」と話していた。そうかも知れないが、知っていても、俳句のいい題材だとはなかなか気付かない。それが一番の問題なのだ。(恂)

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