若竹や十四歳の攻めの棋譜     谷川 水馬

若竹や十四歳の攻めの棋譜     谷川 水馬 『合評会から』(番町喜楽会) 光迷 いやー若い人がすくすく育っていますね。若竹は一日で十センチも伸びるんだそうだが、藤井君は三十連勝ぐらいやってほしいね。いや彼の精神力はすごい。いい取り合わせです。 冷峰 「若竹」という季語に彼の風情がよく合っている。にらむんですよ、彼。すごいです。今彼の立ち居振る舞いに注目しています。 二堂 すごい天才が現れたものです。若竹が効いています。 斗詩子 藤井聡太君のあどけない笑顔としっかりした受け答えが印象的でした。若竹のように伸びていく若き棋士の様子が詠み込まれました。           *       *       *  なんと言っても「若竹」という季語がいい。まさに季節と言い、藤井四段の破竹の快進撃と言い、ぴたりとはまった時事句である。我が家の裏庭にも筍が次々に生え、物凄い勢いで伸びて若竹になる。所嫌わず伸び出す竹の子は迷惑だが、天才少年棋士の伸びゆく様は実に気持がいい。この句はそうしたタイミングを素早く捉え、絶妙の季語を配して大勢を唸らせた。(水)

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