老人のどれも似合ひの冬帽子     嵐田 双歩

老人のどれも似合ひの冬帽子     嵐田 双歩 『合評会から』(日経俳句会) 哲 冬に出かけるのは元気な老人、高齢化社会を象徴している。それを帽子で捉え、「どれも似合ひの」と言って温かく見ている。視線がいい。 てる夫 「どれも」がよく分からないが、何をかぶっても似合うというのかなと思った。この季節にホッとさせるものを感じる。 而云 地下鉄で、はす向かいの爺さんが赤茶の帽子をかぶっていた。年取ると帽子にお金をかけるのかなと思った。普通はけなしたりするものだが、温かい目で見ているのがいい。 博明 帽子を買い求めているのか?街中でおしゃれに被っているのか?真夏同様に冬にも必需品と思う齢に・・。柔らかな目線が好ましい。 光迷 第一にわかりやすい、第二に作者の心、眼差しが優しい。読んでいて和みます。           *          *          *  電車内か繁華街か、帽子の老人が幾人もいて、そのどれもがそれぞれ似合っているというのであろう。老人大国ニッポン。年寄りもお洒落になった。(水)

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