風抜けて塩田平に凧揚がる     高井 百子

風抜けて塩田平に凧揚がる     高井 百子 『合評会から』(番町喜楽会) 春陽子 普通だったら「風受けて」となるんでしょうけど、盆地だからか「風抜けて」。これががいいなと思いました。 二堂 作者が分かりますが、塩田平ののどかな風景が伝わってきます。 佳子 情景が凧のようにパーッと広がりました。 而云 そう、「塩田平」とか「独鈷山」とかは、作者が分かってしまうので確かに採りにくいよね。 百子(作者) 今年は「塩田平」と「独鈷山」はもう使いません。宣言します。 誰か そんなこと言わずどんどん使ってよ(笑)。           *       *       *  数年前に上田市郊外の独鈷山の麓、風光明媚な塩田平に移り住んだ作者夫妻、次々に地元の風物を詠み込んだ佳句をものしている。小さな句会だから自ずと作者が分かる。それでちょっと採りにくくなることもある。しかしこれからは、いいものはいいと、正当な判定をするように心掛けよう。これも実に気持の良い句だ。(水)

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