今朝からは歩数距離数初日記     金田 青水

今朝からは歩数距離数初日記     金田 青水 『季のことば』  「初」をつけると大概のものが新年の季語になる。その中では「初日記」はかなり重みのある新年の季語として定着している。  暮れに本屋の店頭にこれでもかとばかりに並べられた日記帳を見て、来年こそはこまめに日記をつけて、規則正しい暮らしをしようと殊勝なことを考えて、あれこれ選んだ挙げ句に買ったお気に入りの一冊。元日の夜、第一ページを開く。今日からはと心に決めた事の一つは、万歩計を付けてちゃんと歩くこと。そして、それを日記帳にきちんと記録してゆくことだ。  一日一万歩は少しきついかな、目標八千歩ということにしようかな、などと思いながら、散歩コースを何通りか考える。故郷を離れた大学時代から、東京で就職して結婚し、子育て、何度かの転勤を経て、東京湾岸の新開地に住み着いた。考えるまでもなく、故郷で過ごした高校生までの年月より、ここでの暮らしの方が何倍も長くなっている。埋め立ての湾岸地帯も年月の経過とともに、自然に溶け合って、落ち着いた雰囲気を醸し出すようになった。生い茂っている草木も、舞飛ぶ鳥たちも、一緒に歩み続けてきた仲間なんだなあと思う。(水)

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