合戦の後雪何度目関ヶ原     高橋ヲブラダ

合戦の後雪何度目関ヶ原     高橋ヲブラダ 『おかめはちもく』  この時期、新幹線で東京から西へ向かうと(逆も同じ)突然、一面の雪景色になることがある。雪国に来たのか、と錯覚を起すほどだが、すぐに、そうか関ヶ原だったのか、と気づくのだ。天下分け目の決戦は西暦一六〇〇年。「するとあれから四百十七年」と歴史の流れに思いを馳せることになる。  日本列島の日本海側は雪が多く、太平洋側は好天気が続く頃だ。日本海から吹き込む湿った空気は山脈で遮られ、その南は一転して晴れとなるが、関ヶ原はその中間地帯。伊吹山沿いに湿った寒風が直接吹き込み、突然の雪原となる。この風景を見れば、合戦の頃から何度目、の思いも浮かんで来よう。  こうしてロマン豊かな一句が生まれたのだが、惜しいことにリズムがしっくりこない。「合戦の“後”」の読みは「あと」か「ご」なのか。漢字の連続も煩わしい。欠席投句なので、メール送信にミスがあったのかも知れない。ここは「合戦ののち」と字余りにし、「雪いくたびぞ」と続けたいところである。  添削例 合戦ののち雪いくたびぞ関ヶ原  (恂)

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