小春日や子犬の待てぬ長話     前島 幻水

小春日や子犬の待てぬ長話     前島 幻水 『合評会から』(番町喜楽会) 満智 子犬が行こうよ行こうよと動き回っているのに、飼い主はおしゃべりしていて動かない。景が浮かんできます。大好きな句です。 大虫 子犬がいくら引っ張っても、飼い主は動かない。きっとでっぷりした人なんでしょう(笑)。いい句ですねぇ。 綾子 暖かいので立ち話が長いんでしょう。楽しい句ですね。 而云 話好きなんでしょう。犬は早く歩きたくて紐を引っ張っている。一瞬を切り取ったいい句です。 可升 百パーセント女性同士ですね。たぶん片方の人だけが犬を連れているのでしょう。両方連れていたら、犬同士でじゃれあうし…。           *       *       *  年がら年中見る光景なのだが、改めてこうして句になったのを読むと楽しい。「小春日」とよく合っている。作者は俳号をいかめしい「嚴」から浪漫的な「幻」に変えた。「変えた途端に最高点句だね」とみんなに冷やかされた。(水)

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