芒原揺れて見送る貨車の列     植村 博明

芒原揺れて見送る貨車の列     植村 博明 「合評会から」(日経俳句会) 哲 鉄道が好きなもので、この句を選びました。貨車が芒(すすき)とマッチしています。 而云 線路際の芒ですね。貨車の列が過ぎる時、芒が一斉に揺れる。懐かしい風景の句です。 庄一郎 広い芒原と貨車の列。貨車を見る機会は減っていますが、今でも百両くらい長いのがありますよ。 大虫 これは単線かな。両脇に芒が生えていて、戦いでいる情景が見えてくる。 昌魚 私も鉄道が好きで・・・この句、貨車だからいいんだなと。芒原に合う、いい句です。 綾子 私も同じく、貨車が好きなものですから。(笑い) 水牛 今は貨車の列というより、コンテナの台車の列になっていますね。              *           *  鉄道は郷愁を運んでくる。無人駅、蒸気機関車、廃線の錆びた鉄路・・・。それに貨車もこれらの列に加わって来た。俳句の「鉄道ファン」は大勢いるが、一般の鉄道マニアとは違い、撮影に出掛たり、雑誌を購読したりなど、面倒なことはしない。目をつむり、さまざまな鉄道の情景を思い描く。それでOKなのだ。(恂)

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